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2015/3/4

企業情報

BASF―増益確保、石油安追い風に―

この記事の要約

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)が2月27日発表した2014年12月期決算の営業利益(EBIT、調整前)は73億5,700万ユーロとなり、前期を4.0%上回った。石油価格の大幅下落が追い風となった格好で、 […]

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)が2月27日発表した2014年12月期決算の営業利益(EBIT、調整前)は73億5,700万ユーロとなり、前期を4.0%上回った。石油価格の大幅下落が追い風となった格好で、最終利益も7.6%増えて51億5,500万ユーロとなった。売上高は0.5%増の743億2,600万ユーロと小幅な伸びにとどまった。

EBITを部門別でみると、顔料、添加剤、医薬品原料、食品添加剤、化粧品原料などを手がける「高性能製品」は28.8%増の14億1,700万ユーロと大幅に拡大。石油化学品やモノマーを手がける「化学品」と触媒、バッテリー材料、塗料などを手がける「機能性材料」もともに2ケタ台の伸びを記録した。一方、「農業ソリューション」は8.3%減と振るわず、「石油・天然ガス」は15.4%落ち込んだ。

15年12月期はEBIT(調整前)が横ばいにとどまると予想している。原料価格の大きな変動や新興国経済の減速、地政学リスクが足かせになるとの見方だ。

投資額は前期の51億ユーロから40億ユーロに引き下げる。15年末までに年間コストを11年比で13億ユーロ圧縮する計画を受けた措置。これまでにコストを10億ユーロ引き下げた。