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2015/3/4

経済産業情報

独化学業界売上、今年は減少見通し

この記事の要約

独化学工業会(VCI)は2月25日、2015年の業界売上高(製薬を含む)が前年比0.5%減の1,922億ユーロに縮小するとの予測を発表した。最重要市場のユーロ圏で景気の回復が続き、石油・ユーロ安も追い風になるものの、経済 […]

独化学工業会(VCI)は2月25日、2015年の業界売上高(製薬を含む)が前年比0.5%減の1,922億ユーロに縮小するとの予測を発表した。最重要市場のユーロ圏で景気の回復が続き、石油・ユーロ安も追い風になるものの、経済は全般的に弱含むと判断。出荷価格が平均2%低下するとみている。生産高は1.5%増を見込む。

14年の業界売上高は1,932億ユーロで、前年を1.4%上回った。出荷価格は1.4%下がったものの、生産高が1.5%増加。全体が押し上げられた。売上高を地域別でみると国内は2.0%増の777億ユーロ、国外は1.1%増の1,155億ユーロだった。工場稼働率は84.2%で、前年の83.9%をやや上回った。

14年第4四半期(10~12月)の業界売上高は前期比0.4%減と振るわなかった。石油価格の急落を受けて化学製品価格の下落を予想する傾向が川下産業で強まり、発注見合わせにつながったためだ。生産高は0.3%減少し、出荷価格も0.9%低下した。工場稼働率は83.3%で、前期の83.9%を0.6ポイント下回った。(表1、2、3を参照)