EUにおける産業規制動向

たばこ販売の新規制が施行、11カ国で国内法整備に遅れ

香り付きたばこの販売禁止や電子たばこに対する規制などを柱とする「たばこ製品の製造・広告・販売に関する改正指令」が20日、施行された。EU加盟国は2年前に制定された指令に沿って、同日までに国内法を整備することを義務付けられ

EUのたばこ規制強化、欧州裁が支持

欧州司法裁判所は5日、EUのたばこ規制強化を支持する判決を下した。大手たばこメーカーやポーランド政府は不当な規制として無効化を求めていたが、欧州裁は喫煙対策として「妥当かつ必要な措置」として訴えを退けた。 問題となってい

除草剤「グリホサート」を規制、欧州議会が決議採択

欧州議会は13日の本会議で、発がん性が疑われる除草剤「グリホサート」の認可期間を短縮するとともに、非農業従事者による使用を禁止する内容の決議案を賛成多数で採択した。欧州議会の決議に拘束力はないが、EU加盟国の代表で構成さ

アルゼンチン産バイオ軽油めぐる紛争、WTOのパネルがEU支持

EUがアルゼンチン産のバイオディーゼル燃料に反ダンピング(不当廉売)措置を発動したのは不当としてアルゼンチン政府が世界貿易機関(WTO)に提訴した問題で、WTOの紛争処理小委員会(パネル)は3月29日、EU側を概ね支持す

バルト海の漁業管理、加盟国と欧州議会が基本合意

EU議長国オランダと欧州議会の代表は15日、バルト海に棲息するタラ、ニシン、スプラット(ニシン科の小魚)の過剰な漁獲を防止し、水産資源を適切に管理・保護するための多年次計画の内容で基本合意した。加盟国のEU大使で構成する

EU財務相理、電子たばこ課税強化で合意

EU財務相理事会は8日、電子たばこに対する課税を強化することで合意した。物品税を免除する措置を廃止し、通常のたばことの価格差を是正する。欧州委員会は同理事会の要請に基づき、対応を決定することを求められる。 EUでは通常の

ボーナス上限規制、英が中小銀行への適用拒否

EU域内の銀行を対象とする賞与(ボーナス)規制をめぐり、英金融当局は2月29日、国内に拠点を置く中小の銀行に関しては、幹部行員のボーナスに上限を設ける規定を適用しない方針を欧州銀行監督機構(EBA)に通告したことを明らか

新金融規制「MiFIDⅡ施行」、1年先送りへ

欧州委員会は10日、より安全で透明な金融システムの構築を目的とする新金融規制「第2次金融商品市場指令(MiFIDⅡ)」の施行を1年先送りすると発表した。同規制を管轄する欧州証券監督機構(ESMA)と規制対象となる金融機関

欧州委が新車認証制度の改革案発表、抜き打ち検査など提案

欧州連合(EU)の欧州委員会は1月27日、新車認証制度の改革案を発表した。域内で販売される自動車の認証制度を抜本的に見直し、欧州委の権限で市場に出回っている車両の抜き打ち検査を実施したり、違反が見つかった場合はメーカーに

欧州委が新車認証制度の改革案発表、抜き打ち検査など提案

欧州委員会は1月27日、新車認証制度の改革案を発表した。域内で販売される自動車の認証制度を抜本的に見直し、欧州委の権限で市場に出回っている車両の抜き打ち検査を実施したり、違反が見つかった場合はメーカーに制裁金を科すことな

中国製鋼材に反ダンピング措置発動、関税率最大13%上乗せ

EUは1月29日、中国から輸入されるコンクリート補強用鋼材に対する反ダンピング(不当廉売)関税の適用を開始した。同日から6カ月の暫定措置で、関税率はメーカーによって9.2%~13%。最終的に不当廉売によって域内メーカーが

ベビーフード糖類規制、欧州議会が欧州案拒否

欧州議会は20日の本会議で、EU域内で販売されるベビーフードの糖類含有量に関する規制案に反対する決議を賛成多数で採択した。世界保健機関(WHO)の勧告を大幅に上回る糖類の含有を認める新ルールが導入された場合、社会問題化し

小規模銀行もボーナス規制の対象に、EBAが最終指針を公表

欧州銀行監督機構(EBA)は12月21日、EU域内の銀行を対象とする賞与(ボーナス)規制の運用に関する最終指針を公表した。規制をより実効性のあるものにするため、適用範囲や固定報酬と変動報酬の定義などを明確化している。業界

欧州委が目論見書の規制緩和提案、中小企業の資金調達支援で

欧州委員会は11月30日、EUの企業が有価証券を発行する際に投資家に提示する目論見書に関する規制の緩和を提案した。域内資本市場の活性化によって企業が資金調達しやすい環境を整える「資本市場同盟」構想の一環となるもので、中小

金融指標の規制案、EU3機関が基本合意

欧州議会とEU加盟国、欧州委員会の3者は25日、ロンドン銀行間取引金利(LIBOR)をはじめとする主要な金融指標に対する規制を強化する法案の内容で基本合意した。監視体制を強化して指標の安定性と信頼性を高め、金利指標の不正

GM作物販売の「オプトアウト」導入、欧州議会が否決

欧州議会は10月28日に開いた本会議で、EUが認可している食用、飼料用の遺伝子組み換え(GM)作物であっても加盟国が独自の判断で販売、使用を禁止できる「オプトアウト制度」を導入する法案を反対多数で否決した。 EUではGM

携帯ローミング撤廃法案が可決、「中立性」の原則盛り込む

欧州議会は10月27日の本会議で、EU域内の他の国で携帯電話を使用する際に徴収される国際ローミング(相互接続)料金の撤廃と、インターネットへのオープンなアクセスを維持するための「ネットワーク中立性」の原則を盛り込んだ法案

GM作物の認可ルール、「オプトアウト」導入がとん挫

欧州議会環境委員会は13日、遺伝子組み換え(GM)作物の認可ルールについて採決を行い、EUが域内への輸入を認可した品種について、加盟国が自国での流通・販売を制限または禁止することを認める法案を反対多数(反対47、賛成3、

中規模燃焼施設の排出規制、指令案が可決

欧州議会は7日の本会議で、中規模燃焼施設から排出される大気汚染物質を規制する指令案を賛成多数で可決した。石油精製所などの大規模燃焼施設についてはすでに汚染物質の排出規制を実施しているが、地域暖房システムやバイオマスを燃料

GM作物の栽培認可ルール、15カ国が「オプトアウト」申請

欧州委員会は1日、EUが域内での栽培を認可している遺伝子組み換え(GM)作物であっても加盟国が独自の判断で禁止できるオプトアウト制度について、同日までに15カ国が同ルールの適用を申請したことを明らかにした。自国でのGM作

欧州委が台湾・コモロに警告、違法漁業問題で

欧州委員会は1日、台湾とコモロに対して、違法漁業対策が不十分として警告書を送付したことを明らかにした。両政府は6カ月以内に是正措置を講じるよう求められ、応じなければ水産製品のEUによる輸入が禁止されることになる。 EUは

ネオニコチノイド、ミツバチに「深刻なリスク」=FESA

欧州食品安全機関(FESA)は26日、ミツバチの大量死や大量失踪の主な原因とされるネオニコチノイド系農薬3種のリスク評価報告書を公表した。EUでは2年前からミツバチを誘引する植物へのネオニコチノイド系農薬の使用が原則とし

比航空会社の乗り入れ禁止、EUが全面解除

欧州委員会は25日、フィリピンの航空7社に適用していたEUへの乗り入れ禁止措置を解除したと発表した。これによって同国の航空会社に対する同措置が全面解除されたことになる。 EUは2006年3月から安全基準を満たしていない航

紅茶大手のパッケージにEU法違反判決

成分に含まれていないバニラとラズベリーの絵をパッケージに利用した独紅茶大手テーカンネの製品は違法としてドイツの消費者保護団体が提訴していた係争で、欧州連合(EU)の欧州司法裁判所(ECJ)は4日、訴えを認める判決を下した

アマゾンが欧州で税慣行を変更、欧州委の調査には影響せず

米ネット通販大手アマゾン・ドット・コムは5月26日、欧州での売り上げを法人税率の低いルクセンブルクに集約して会計処理する手法を見直し、国ごとに売上高を計上する方式に変更したと発表した。欧州で事業展開する多国籍企業の節税対

紛争鉱物の規制案が可決、輸入業者に認証義務付け

欧州議会は20日の本会議で、武装勢力の資金源となる「紛争鉱物」の不使用を進めるための規制案を可決した。鉱物の輸入業者に認証取得を義務付けることなどが柱。輸入業者に任意の取り組みを求めた欧州委員会の原案と比べ厳しい内容で、

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