フィンランドのタイヤ大手ノキアンタイヤズが7日発表した2014年1-3月期決算(速報値)は、売上高が前年同期比6.3%減の3億1,190万ユーロとなった。重要市場であるロシアの売上高がルーブル安の影響で減少したことが響き、営業利益は10.3%減の6,840万ユーロ、純利益も39.1%減の3,870万ユーロにそれぞれ落ち込んだ。
北欧諸国の売上高は前年同期比11%増と大きく伸びた。一方、売上高の3分の1を占めるロシアでは、ルーブルが対ユーロで下落した影響で20%減少した。
今後の見通しについては、交換用タイヤの販売は北欧、中欧、北米で拡大する一方で、ロシアは良くても横ばいにとどまるとしている。ただ、グラン最高経営責任者(CEO)は、「今は向かい風が吹いているが、ロシアはこれまでに何度もそうであったように健全な成長路線に復帰すると信じている」と述べ、販売回復に期待感を示した。