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2014/5/16

企業情報 - 自動車メーカー

BMWとSGL、米炭素繊維工場の生産能力を3倍に増強

この記事の要約

独高級車大手のBMWグループと独炭素製品大手のSGLグループは、米ワシントン州のモーゼスレイクにある炭素繊維工場の生産能力を3倍に増強する。同工場で9日、拡張工事の鍬入れ式を行った。追加投資は2億米ドル。生産能力の拡大に […]

独高級車大手のBMWグループと独炭素製品大手のSGLグループは、米ワシントン州のモーゼスレイクにある炭素繊維工場の生産能力を3倍に増強する。同工場で9日、拡張工事の鍬入れ式を行った。追加投資は2億米ドル。生産能力の拡大により、競争力の高い価格で炭素繊維複合材料(CFRP)の量産が可能になることから、BMWではCFRPの採用モデルを拡大することも視野に入れている。拡張工事は2015年初めに完了する計画。

モーゼスレイク工場では現在、BMWの電気駆動モデル「i」シリーズ向けに炭素繊維を生産している。生産規模は2つの生産ラインで年約3,000トン。すでに2つの生産ラインを増設中で、今夏にこれらの2ラインが稼働すると、生産能力は年6,000トンに拡大する。今回の拡張工事では、さらに2ラインを追加する計画で、中期的に生産能力は現在の3倍の年9,000トンに拡大する。従業員数も現在の80人から、約120人増えて約200人になる予定。

モーゼスレイク工場は2010年7月に鍬入れ式を行い、2011年9月に開設した。同工場にはこれまでに1億米ドルを投資している。

CFRP部品を採用したBMWの電気自動車「i3」は販売が好調で、ドイツのライプチヒ工場では年初からこれまでに「i3」を5,000台以上生産したという。現在、同工場では1日当たり約100台のペースで「i3」を生産している。

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