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2012/3/9

企業情報 - 部品メーカー

オートリブ、環境に配慮したインフレータ開発

この記事の要約

スウェーデンの自動車安全システム大手オートリブは2月28日、エアバッグの展開時に水蒸気しか発生しない環境に優しいインフレータ「APG(オートリブ・パッセンジャーインフレータ・ガス)」を開発したと発表した。\ 通常のインフ […]

スウェーデンの自動車安全システム大手オートリブは2月28日、エアバッグの展開時に水蒸気しか発生しない環境に優しいインフレータ「APG(オートリブ・パッセンジャーインフレータ・ガス)」を開発したと発表した。

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通常のインフレータは火薬に着火してガスを発生させるパイロ方式を採用しているが、APGは水素と酸素を特殊なクッションの中で化合させることでエアバッグを展開する。火薬を使用しないため、霧状になった水蒸気だけが発生する。さらに、着火薬やガス発生剤を収納する金属容器を必要としないことから、従来品と比べ20%の重量削減に成功した。

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APGは欧州の高級車メーカー向けに助手席用エアバッグとして供給される。オートリブによると、同社のエアバッグ生産量の4分の1をAPGに移行させることで、金属消費量を年間1,000トン削減することができるという。

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