スウェーデンの自動車安全システム大手オートリブは7日、新型シーベルトシステムを開発したと発表した。3点式シートベルトの機能を2点式シートベルトで補完するというもので、仏ルノーのタンデムEV「トゥイージー」に採用されている。
\オートリブによると、3点式シートベルトは正面からの事故に対しては非常に有効であり、頭部の外傷を45~75%程度の確率で防ぐことができる。ただ、横方向からの事故や巻き込み事故などの場合には効果が小さい。今回発表されたシートベルトシステムは、2点式シートベルトを3点式と併用することで衝突時の衝撃をより広範囲へ分散でき、肋骨への重圧を半分に抑えられるという。また、両肩を固定するため、3点式シートベルトのみを装着した場合のように、側方衝突時に衝突点の反対側(ファーサイド)乗員がシートベルトをすり抜ける事態も避けられ、横転や転覆などのロールオーバー時の安全性も高まる。
\オートリブによると、この新型シートベルトの採用により死亡事故や重傷事故の危険性を30%低減できるという。
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