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2015/1/9

総合 – 自動車産業ニュース

ドイツ乗用車新車登録、14年通期は2.9%増

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)は1月7日、2014年通期の乗用車新車登録は前年比2.9%増の303万6,773台に伸びたと発表した。12月単月では前年同月比6.7%増の22万9,700台だった。(5~6頁の表グラフ参照) 1 […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)は1月7日、2014年通期の乗用車新車登録は前年比2.9%増の303万6,773台に伸びたと発表した。12月単月では前年同月比6.7%増の22万9,700台だった。(5~6頁の表グラフ参照)

14年の登録台数をカテゴリー別に見ると、燃料別ではガソリン車が全体の50.5%、ディーゼル車は47.8%を占めた。代替燃料車の市場シェアは1.7%と、前年(1.6%)から0.1パーセントポイント増加。このうち、ハイブリッド車は2万7,435台、電気自動車は8,522台だった。顧客別では、個人向けの市場シェアが36.2%と、前年(37.9%)から若干縮小した。

セグメント別では、コンパクトクラス(VW「ゴルフ」など)が全体の26.4%で最も多く、コンパクトクラス、小型車(VW「ポロ」など)(市場シェア:15.1%)、中型車(VW「パサート」など)(同:12.5%)の3カテゴリーを合わせたシェアが5割以上を占めた。また、SUV(フォード「クーガ」など)は前年比20.6%増、上級車(メルセデス「Sクラス」など)も19.1%増と大きく伸びた。

■ 日本勢はマツダなど好調

14年通期のブランド別登録台数は、最大手のフォルクスワーゲン(VW)が前年同月比2.2%増の65万6,494台を販売し、市場シェアで21.6%を確保した。ドイツ勢では、ポルシェが17.1%増と大きく伸びたほか、アウディ(3.0%増)、BMW(2.8%増)、フォード(5.7%増)、オペル(5.6%増)も前年実績を上回った。メルセデス(1.7%減)、MINI(3.2%減)、スマート(13.8%減)は前年の水準に達しなかった。

国外ブランドで最大手のシュコダは前年比8.5%増の17万3,583台とし、市場シェアを5.7%に伸ばした。2位はルノー(市場シェア:3.5%)、3位は現代(同3.3%)だった。

日本勢は、マツダ(16.7%増)、三菱自(14.1%増)、日産(13.7%増)が2ケタ増と好調で、スズキ(3.6%増)も伸びた。トヨタ(5.1%減)、ホンダ(1.6%減)は前年を下回り、レクサス(19.7%減)、スバル(16.6%減)は2ケタ減と振るわなかった。

■ 14年の乗用車輸出は2%増、生産は3%増

ドイツ自動車工業会(VDA)によると、12月の乗用車輸出は前年同月比3%増の29万1,900台、14年通期では2%増の約430万台だった。国外受注は12月単月、14年通期ともに7%増加した。

乗用車の国内生産は12月が9%増の38万6,300台、14年通期では約3%増の約562万台だった。国内受注も12月は前年同月比で2%強の増加、14年通期では前年比5%増となった。

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