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2010/5/7

企業情報 - 部品メーカー

三菱レイヨンと独SGL、炭素繊維原料の合弁設立

この記事の要約

三菱レイヨンと炭素製品大手のSGLグループは4月30日、炭素繊維原料であるプレカーサーの製造・販売を事業とする合弁会社「MRC-SGLプレカーサー株式会社」を設立したと発表した。出資比率は三菱レイヨンが66.66%、SG […]

三菱レイヨンと炭素製品大手のSGLグループは4月30日、炭素繊維原料であるプレカーサーの製造・販売を事業とする合弁会社「MRC-SGLプレカーサー株式会社」を設立したと発表した。出資比率は三菱レイヨンが66.66%、SGLが33.34%。本社は東京都港区の三菱レイヨン本社内に置き、三菱レイヨン の大竹事業所内(広島県大竹市)で生産する。

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同合弁会社では商業生産を2011年4月から開始し、3年以内に生産能力を年7,000トンまで引き上げる計画。製品はSGLが独高級車メーカーのBMWと立ち上げた炭素繊維複合材料の合弁会社に供給する。

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BMWは電気自動車「メガシティー・ビークル」に炭素繊維複合素材を採用する計画で、量産化に向けて生産体制の整備を進めている。プレカーサー製造の合弁会社設立により、炭素繊維原料の長期的な安定供給先を確保する。

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BMWは米モーゼスレイクに建設する工場で生産した炭素繊維素材をドイツのヴァッカースドルフ工場で加工し、同素材を使用した最終的な部品をBMWのライプチヒ工場で「メガシティー・ビークル」に組み込む計画。メガシティー・ビークルは2013年から発売する予定。

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