蘭モバイルナビゲーションシステム大手トムトムのシュリンプトン自動車産業部長は独業界紙『アウトモビールボッヘ』のインタビュー記事の中で、コンシューマー向けのポータブルナビゲーション機器(PND)メーカーから自動車メーカー向けのシステムサプライヤーに事業を転換する方針を明らかにした。欧州のPND市場がほぼ飽和状態に達しているため、将来の成長が見込める自動車システム事業に軸足を移す。
\トムトムの2010年7‐9月期決算では、主力のPND部門が前年同期並みの2億9,300万ユーロで苦戦した一方、自動車産業部門は48%増の4,100万ユーロ、ビジネスソリューション部門は37%増の1,300万ユーロにそれぞれ急拡大した。自動車産業部門は売上のほぼ3分の2をシステム事業が占め、ルノー、マツダ、アルファロメオ、フィアット、トヨタ、スバルなどと取引をする。
\シュリンプトン部長は、システムサプライヤーとして◇総合的なナビゲーション・インフォテイメントソリューションのTier1製品を供給する◇自動車メーカーやシステム大手に地図データを供給する◇オンラインサービスを拡充する――の3つの柱を挙げた。
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