米自動車部品メーカーのTRWオートモーティブはこのほど、前車軸用電動パーキングブレーキ(EPB)システムを開発したと発表した。2013年の発売を予定している。前車軸用EPBの開発により小型車など幅広いモデルにEPBを装着できるようになる。
\同社は2001年に後車軸用EPBを市場投入した。同社のヨゼフ・ピッケンハーン・ブレーキエンジニアリング部門副社長によると、EPBを導入するためには後輪にディスクブレーキが必要になるが、自動車メーカーは高価なディスクブレーキよりも、安価なドラムブレーキを採用する傾向が強い。
\一方、同社が新たに開発したEPBは、前輪のキャリパーを少し修正するだけで、必要な電子部品やソフトウエアを既存のエレクトロニック・スタビリティ・コントロール・システム(横滑り防止装置:ESC)と統合できるため、低コストで導入できる。
\また、従来の後輪EPBと同様に、ホイール内への組み込みが容易なほか、アンチロックブレーキングシステム(ABS)とESCの統合により、油圧系故障時の緊急ブレーキ機能(ECD)が強化され、安全性が向上する。
\新製品はドイツのコブレンツ事業所で開発された。生産も同工場が担当するという。
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