2010/2/8

競争法

送電設備めぐるカルテル疑惑浮上、シーメンスなどに立ち入り調査

この記事の要約

欧州委員会は3日、送電設備をめぐるカルテル疑惑で、関係各社に立ち入り調査を行ったことを明らかにした。対象企業は未公表だが、欧州エンジニアリング大手のシーメンス、ABBが調査を受けたことを確認している。\ 立ち入り調査は1 […]

欧州委員会は3日、送電設備をめぐるカルテル疑惑で、関係各社に立ち入り調査を行ったことを明らかにした。対象企業は未公表だが、欧州エンジニアリング大手のシーメンス、ABBが調査を受けたことを確認している。

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立ち入り調査は1月20日に実施された。焦点となっているのは、送電能力を引き上げるフレキシブル交流送電システム(FACTS)と呼ばれる装置の販売。欧州委は詳細を伏せているが、「対象企業がカルテルを禁止するEUの競争法に違反したと考える根拠がある」としている。業界筋がAFP通信に語ったところによると、2006年以前の活動が問題視されているという。

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欧州委は押収した資料などを調べ、事実関係を究明する。最終的にカルテルがあったと認定されれば、対象企業は全世界の売上高の最大10%に相当する制裁金の支払いを命じられる可能性がある。

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