欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/1/19

総合 – 欧州経済ニュース

独の14年成長率1.5%、個人消費がけん引

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が15日発表した2014年の国内総生産(GDP)は、実質ベースで前年比1.5%増(暫定値)となり、伸び率は前年の0.1%増かを大きく上回った。成長率が1%を超えるのは3年ぶり。GDPの約3分の2を占める個 […]

ドイツ連邦統計局が15日発表した2014年の国内総生産(GDP)は、実質ベースで前年比1.5%増(暫定値)となり、伸び率は前年の0.1%増かを大きく上回った。成長率が1%を超えるのは3年ぶり。GDPの約3分の2を占める個人消費が堅調で、全体を押し上げた。政府支出と企業投資も増えており、内需主導の経済成長となった。

個人消費は1.1%増加した。雇用の拡大や実質賃金の増加、歴史的な低金利が追い風となっている。政府支出も1.0%拡大した。設備投資は3.7%増となり、3年ぶりに増加へと転じた。建設投資は前年比3.4%増となり、2年ぶりに拡大した。

内需全体では成長率が1.2%に達し、2年連続でプラス成長となった。増加幅は前年の0.7%を0.5ポイント上回っている。輸出成長率は3.7%となり、前年の1.6%から拡大。輸入の伸び率3.3%を上回った。

GDP伸び率は第1四半期に前期比0.8%となったものの、第2四半期はマイナス0.1%に悪化。第3四半期は0.1%増と小幅の伸びにとどまっていた。