欧州委員会動向、EU域内産業・サービス・政策をウオッチ

2015/1/19

西欧

エーオン―伊火力発電所を売却

この記事の要約

独エネルギー大手のエーオンは12日、イタリアの石炭・天然ガス発電所をチェコ同業のEPHに売却すると発表した。昨年11月に打ち出した組織再編計画に基づく措置。取引金額は明らかにしていない。売却手続きは欧州連合(EU)欧州委 […]

独エネルギー大手のエーオンは12日、イタリアの石炭・天然ガス発電所をチェコ同業のEPHに売却すると発表した。昨年11月に打ち出した組織再編計画に基づく措置。取引金額は明らかにしていない。売却手続きは欧州連合(EU)欧州委員会の審査を経て第2四半期に終了する見通しという。

サルデーニャ島フィウーメサントにある石炭発電所(発電能力600メガワット)と、イタリア本土とシシリア島にあるガス発電所6カ所(計3,900メガワット)を売却する。エーオンはイタリアの他の事業についても放出を検討している。

同社は11月30日、従来型発電(原子力、石炭、天然ガス発電)、国際エネルギー取引、石油・ガス採掘の3事業を分社化し、経営資源を再生可能エネルギー、送電・送ガス網、顧客向けソリューションの3分野に絞り込む計画を発表。南欧事業からの撤退方針も打ち出した。