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2010/2/3

ロシア

ロシア失業率、12月は8.2%

この記事の要約

ロシアの国家統計局が先ごろ発表した2009年12月の失業率は8.2%となり、前月の8.1%から0.1ポイント上昇した。失業者数は620万人で、過去8年間で最高となった09年2月の710万人を下回るものの、7月以来の高水準 […]

ロシアの国家統計局が先ごろ発表した2009年12月の失業率は8.2%となり、前月の8.1%から0.1ポイント上昇した。失業者数は620万人で、過去8年間で最高となった09年2月の710万人を下回るものの、7月以来の高水準となった。12月の新規失業登録者数も半年間で最高の4万2,000人に上った。

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統計局は失業者の増加について「季節要因が大きい」と説明。だが、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチのチーフエコノミスト、Tsepliayeva氏は、雇用改善が景気回復に遅れて現れることを指摘して、「失業率の実質的な改善は今年後半しかありえない」と述べた。ロシア郵便が今年約3万3,000人の職員削減を計画するなど、雇用市場は引き続き厳しい様相を呈している。

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09年の平均失業率は2003年以来で最高の8.4%だった。12月の長期失業者は失業者全体の約3分の1に上った。失業問題は都市部より農村部で深刻化しており、独立派武装勢力によるテロ問題を抱える北コーカサスの失業率は、イングーシ共和国で56%、チェチェン共和国で33%と高水準に達している。

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