2010/2/17

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ブルガリア、トルコとLNG基地建設で合意

この記事の要約

ブルガリアのボリソフ首相とトライコフ経済・エネルギー相はこのほど、トルコを訪問し、液化天然ガス(LNG)の受入基地を共同で建設することに合意した。同基地はトルコ領マルマラ海沿岸の2カ所に建設。ブルガリア黒海沿岸のロゼネッ […]

ブルガリアのボリソフ首相とトライコフ経済・エネルギー相はこのほど、トルコを訪問し、液化天然ガス(LNG)の受入基地を共同で建設することに合意した。同基地はトルコ領マルマラ海沿岸の2カ所に建設。ブルガリア黒海沿岸のロゼネッツまでパイプラインでガスを輸送する。ブルガリアはこの建設によりカタールやエジプトからの輸入を増やし、ロシアへの天然ガス依存率を下げることが可能になる。

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ブルガリアは同プロジェクトに約1億2,000万ユーロを投資する計画。両国はまた、中央アジアや中東諸国を供給源とするガスパイプライン「ナブッコ」の建設プロジェクトの早期実現を目指すことでも合意した。

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一方、ロシアの石油大手ルクオイルは同じ時期に、ブルガリアのブルガスにある製油所の生産を一時停止した。同社は定期点検のためと説明しているが、ロシアへのエネルギー依存を引き下げようとするブルガリア政府への圧力という見方もある。同製油所の生産量はブルガリアの石油需要の80%をカバーしている。

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