2010/5/19

ロシア

ルサールが黒字転換、生産目標上方修正も

この記事の要約

ロシアのアルミ最大手ルサールが14日発表した2010年1-3月期決算は、営業損益、純損益とも前年同期の赤字から黒字転換し、それぞれ3億6,600万米ドル、2億4,700万ドルとなった。アルミ価格の回復に加え、25%を保有 […]

ロシアのアルミ最大手ルサールが14日発表した2010年1-3月期決算は、営業損益、純損益とも前年同期の赤字から黒字転換し、それぞれ3億6,600万米ドル、2億4,700万ドルとなった。アルミ価格の回復に加え、25%を保有する非鉄大手ノリリスク・ニッケル株式の上昇で大幅な評価益を計上した。売上高は前年同期比31%増の23億3,100万ドル。

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前年同期の営業赤字は2億4,700万ドル、純損失は6億3,800万ドルだった。1-3月の主要商品生産量は、アルミが前年同期比4%減の97万3,000トン、アルミナが14%減の180万トン、ボーキサイトが15%減の260万トンと軒並み減少した。だが、アジアでアルミ需要が増加傾向にあるほか米国でも市場が回復、また世界的に在庫が減っているため、ムハメドシン資本市場担当取締役は「今年通年で410万トンとしているアルミの生産目標を上方修正することも検討している」と語った。

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同社は今年1月、ロシア企業として始めて香港証券取引所に上場。約22億ドルを調達し、債務残高を前期末の139億ドルから123億ドルまで削減した。ムハメドシン取締役は「債務返済は計画以上に進行している」と述べ、2013年までに債務をさらに33億ドル圧縮させるとの目標達成に自信を見せた。

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