2010/5/19

ロシア

ロスネフチ、1-3月期EBITDAは92%増

この記事の要約

ロシアの石油最大手ロスネフチが17日発表した2010年1-3月期決算は、利払い・税・償却前利益(EBITDA)が前年同期から91.7%増え、44億4,300万米ドルに拡大した。売上高は78.6%増の147億6,100万ド […]

ロシアの石油最大手ロスネフチが17日発表した2010年1-3月期決算は、利払い・税・償却前利益(EBITDA)が前年同期から91.7%増え、44億4,300万米ドルに拡大した。売上高は78.6%増の147億6,100万ドル。税負担が倍増したため純利益は19.4%増の24億4,700万ドルにとどまったが、原油生産の拡大と価格の上昇で大幅な増収増益を達成した。

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ブルームバーグの資料によると、ロシア産原油の指標であるウラル原油の期中平均価格は1バレル75.3ドルで、前年同期より71%高い水準。国内最大の油田開発プロジェクトである、東シベリアのバンコール油田で昨年8月から原油生産が開始されたことにより、原油生産量は8.4%増の日量229万バレルに伸びた。原油精製量も4%増の1,210万トンに拡大した。

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同社はバンコール油田の原油生産量を現在の日量26万4,000バレルから2014年には50万バレル以上まで伸ばす計画で、実現に向け投資を継続する。またオブライエン副社長は「下流部門で買収の機会を探っている」と明らかにしたが、ベネズエラ国営石油企業ペトロレオス・デ・ベネズエラが保有するドイツ国内の製油所や米コノコ・フィリップスの独ヴィルヘルムスハーフェン製油所に関心があるかとの問いに、コメントを控えた。

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