2010/5/19

ロシア

ロシア、トルコ初の原発を建設

この記事の要約

トルコを公式訪問したロシアのメドベージェフ大統領は12日、同国のギュル大統領やエルドアン首相と会談し、エネルギー分野を中心とする協力関係の強化や中東欧和平問題などについて意見を交わした。\ 今回の首脳会談に合わせ、両国は […]

トルコを公式訪問したロシアのメドベージェフ大統領は12日、同国のギュル大統領やエルドアン首相と会談し、エネルギー分野を中心とする協力関係の強化や中東欧和平問題などについて意見を交わした。

\

今回の首脳会談に合わせ、両国は17件の合意を締結した。目玉は、トルコ初の原子力発電建設プロジェクトに関する合意で、ロシアの原子力関連企業アトムストロイエクスポルトが主導し、地中海沿岸のアックユに建設する。事業規模は200億米ドルが見込まれ、7年後の完成を目指す。原発はロシア側が所有し、所有権の最大49%をトルコや欧州などの投資家に譲渡する方針だ。

\

両国はまた、トルコ国内に石油パイプラインを敷設するプロジェクトの協力でも合意した。このパイプイラインは、ロシアやカザフスタン産の原油を黒海沿いのサムスンから地中海側のジェイハンに輸送する総延長555キロメートルの送油管で、伊石油大手ENIとトルコのチャリク・エナジーが共同で建設を進めている。完成は2012年を予定しており、輸送能力は150万バレル/日。同パイプラインが開通すれば、船舶の渋滞が深刻なボスポラス海峡を迂回して原油を欧州に輸送するルートが確保できるとして、大きな期待を集めている。

\

両国はこのほか、短期滞在ビザの相互撤廃や麻薬取引摘発における協力に関する協定も締結した。

\
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |