ロシア統計サービス局が24日発表した2011年上半期の対ロシア外国直接投資(FDI)は、前年同期を30%上回る70億米ドルに上った。特に投資が活発だったのは、製造業と金融業だった。金融ローンや証券投資を含めた外国からの総投資額は877億ドルで、前年同期の約3倍に達した。
\昨年は景気回復がもたつく中、FDIが通年で前年比13%減の138億ドルに落ち込んだが、政府が外資を呼び込むため協同融資ファンドを立ち上げ、積極的な投資促進策を打ち出したことも奏功し、再び活発化してきた。現地英字紙『モスクワ・タイムズ』によると、プーチン首相は7月、FDIが近年中に年間600~700億ドル規模に達するとの見通しを示すと同時に、特に長期的な投資の拡大を目指していると説明した。
\一方、ロシアからの外国投資も活発で、6月末時点の投資残高は1年前より31.5%多い672億ドルに上った。主な投資先はスイス(246億4,000万ドル)とオーストリア(107億3,000万ドル)だった。
\