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2011/9/14

ハンガリー

鉱工業生産、7月は2.7%上昇

この記事の要約

ハンガリー中央統計局(KSH)が7日発表した7月の鉱工業生産指数(速報値、稼働日調整済み)は前年同月から2.7%上昇し、前月の1%から伸びが加速した。自動車生産の増加が寄与した。前月比では0.8%の上昇となり、前月の0. […]

ハンガリー中央統計局(KSH)が7日発表した7月の鉱工業生産指数(速報値、稼働日調整済み)は前年同月から2.7%上昇し、前月の1%から伸びが加速した。自動車生産の増加が寄与した。前月比では0.8%の上昇となり、前月の0.6%の低下からプラスに転じた。確定値は15日に発表される。

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大手銀行MKバンクのアナリスト、コンドラート氏によると、輸出の落ち込みが続いていることから、鉱工業生産はマイナスには陥らないものの、今年いっぱいは低水準の伸びで推移する見通し。ドイツをはじめとするユーロ圏の景気減速に加えて国内消費が弱含んでいることが鉱工業生産の重荷となっており、今年の成長率は平均で2~3%、来年は5.5~6%と予想する。また、12~13年にかけてハンガリーでは新たな自動車組み立て工場やエンジン工場が稼動を開始し、鉱工業生産を1~2%押し上げる効果が期待されているが、今後数年間の間に2けたの伸びを回復することはないと見ているという。

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