2011/9/14

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

トルコ、アンカラ-コンヤ高速路線開通

この記事の要約

トルコで8月末、アンカラから南アナトリア地方のコンヤを結ぶ高速鉄道路線が開通した。新路線の全長は309キロメートルで、最高時速250キロメートルの高速車両で運行する。両都市間の走行所要時間は、612キロメートルに及ぶ在来 […]

トルコで8月末、アンカラから南アナトリア地方のコンヤを結ぶ高速鉄道路線が開通した。新路線の全長は309キロメートルで、最高時速250キロメートルの高速車両で運行する。両都市間の走行所要時間は、612キロメートルに及ぶ在来線を使うと5時間かかるが、高速路線を利用すると約1時間半に短縮される。高速列車への国民の関心は高く、開通当初に行った無料試乗は盛況だった。

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独日刊紙『NfA』によると、新高速路線はトルコ中部の比較的なだらかな高原地帯という立地条件のおかげで、他の路線に比べ工事期間も短く低コストで完成できた。建設コストは約4億ユーロ相当。国内の建設業者が全工事を請け負った。

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政府が推進する交通インフラ整備拡充政策のもと、鉄道分野では2009年に首都アンカラと国内中部のシバスを結ぶ路線の一部の区間が運行を開始した。2013年には、同路線および中央アナトリア地方のエスキシェヒルとイスタンブールを結ぶ路線が全面開通する予定だ。次の段階ではエーゲ海に面するイズミルと北西部のブルサを結ぶ路線や、南部沿岸のアンタルヤ県などでの路線整備に取りかかる計画。地方都市活性化への貢献が期待されている。

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