2012/4/18

総合・マクロ

エアバス、ロシアから初めて「A380」を受注

この記事の要約

欧州航空機製造大手のエアバスは、ロシア2位の航空会社トランスアエロから超大型旅客機「A380」を4機受注した。露インターファックス通信が12日に伝えた。受注金額は発表されていないが、リストプライスでは約16億ドルの規模に […]

欧州航空機製造大手のエアバスは、ロシア2位の航空会社トランスアエロから超大型旅客機「A380」を4機受注した。露インターファックス通信が12日に伝えた。受注金額は発表されていないが、リストプライスでは約16億ドルの規模になる。旧ソ連諸国から「A380」を受注するのは今回が初めて。

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「A380」は、2010年のエンジントラブル(豪航空大手カンタス)以来、新規受注が1年以上も途絶えていた。2012年にも主翼内部に亀裂が見つかっている。エアバスは現在までに、同機の関連トラブルで約1億ユーロの損失を出している。また、部品交換や生産ラインの変更を余儀なくされたことなどにより、「A380」機の納入が大幅に遅れ、経営を圧迫している。受注した253機のうちこれまでに納入が完了したのは72機にすぎない。同社によると、「A380」の生産で採算が取れるようになるのは2014年以降という。

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トランスアエロは昨年、旅客数を前年比27%増の850万人に伸ばした。今回の「A380」の調達では、ロシア開発対外経済銀行から融資を受けることになっている。

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