2012/4/18

ポーランド

税金滞納額、過去最高の62億ユーロに

この記事の要約

ポーランド財務省によると、3月末現在の税金滞納額は259億ズロチ(62億ユーロ)となり、12月末と比べて12%増加した。これは過去最高の水準で、企業の経営環境悪化が反映されたもようだ。\ 企業信用調査会社のダン・アンド・ […]

ポーランド財務省によると、3月末現在の税金滞納額は259億ズロチ(62億ユーロ)となり、12月末と比べて12%増加した。これは過去最高の水準で、企業の経営環境悪化が反映されたもようだ。

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企業信用調査会社のダン・アンド・ブラッドストリート(D&B)の調べでは、今年2月の時点で支払いが遅れている企業債務は前年同月より16.6%も増加した。返済期限が守れない企業の数は12.4%増の2万4,000社に上っており、請求件数の20%で支払いが遅れているという。

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建設業界と食品業界でその傾向が強いが、債権が回収できないために自らの債務を履行できないドミノ現象が起こり、他の業界に影響が波及することも考えられる。

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ポーランドでは今年、景気の減速が予測されているが、小規模企業も例外ではないようだ。経済省が発表した最新の調査によると、小規模企業の半数以上が今年上半期に経営環境が悪化するとみている。これは2008年以来で最悪の結果だ。

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ポーランドは昨年の経済成長率が4.3%に達した。今年は英HSBCが2.7%、経済協力開発機構(OECD)が3%と予測している。政府予算は2.5%と仮定して組まれた。

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