2012/4/18

チェコ・スロバキア

チェコ、財政緊縮法案を閣議決定

この記事の要約

チェコ政府は11日、歳出削減と増税を柱とする財政再建策を閣議決定した。財政赤字を来年に国内総生産(GDP)比2.9%、2014年には同1.9%まで縮小することを目指す。政府は公的債務の増加を防ぐ目的で、年内に憲法を改正す […]

チェコ政府は11日、歳出削減と増税を柱とする財政再建策を閣議決定した。財政赤字を来年に国内総生産(GDP)比2.9%、2014年には同1.9%まで縮小することを目指す。政府は公的債務の増加を防ぐ目的で、年内に憲法を改正することも計画している。

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政府案は、◇地方開発省、文化省、環境省の廃止◇年金額の引き上げ幅をインフレ率および賃金上昇率の3分の1に抑制◇付加価値税を来年から基本税率、軽減税率ともに1ポイント引き上げ、それぞれ21%、15%とする◇月収が10万コルナ(4,050ユーロ)を超える高額所得者から、所得税の7%相当を「連帯税」として徴収◇ワインとたばこに対する課税を強化――を主な内容としている。

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この案は連立協定を変更するもので、内閣を構成する「公共問題(VV)」が反対していた。しかし、ネチャス首相(市民民主党:ODS)が連立与党の一致が図れなければ即時解散・選挙に踏み切るとの意思を表明。最新の世論調査で支持率が2%に満たないVVが折れた形となった。(1CZK=4.29JPY)

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