2012/4/18

ポーランド

ポーランドで企業倒産増加

この記事の要約

堅調な経済成長を続けるポーランドで倒産が増え始めている。独保険大手アリアンツ傘下の取引信用保険ユーラーヘルメスの調査によると、2012年第1四半期の倒産申請件数は227社に上り、前年同期比18%となった。昨年同期に裁判所 […]

堅調な経済成長を続けるポーランドで倒産が増え始めている。独保険大手アリアンツ傘下の取引信用保険ユーラーヘルメスの調査によると、2012年第1四半期の倒産申請件数は227社に上り、前年同期比18%となった。昨年同期に裁判所が受理した倒産数は前年同期比6%増だったことから、経営難に陥る企業が増えてきたもようだ。

\

業種別に見ると建設業の倒産が増えており、全体に占める割合が2年前の約10%から23%に拡大した。ユーラーヘルメスは利益率が低い同業界の収益体質に問題があることを指摘。同時に、製造業や流通業でも今後経営が厳しくなる可能性があると見ている。

\

これに対し、ユーラーヘルメスの競合先の仏コファスは、第1四半期の倒産件数は181社で1年前より減ったとしている。同社のまとめによると、全体の37%が年商500万ズロチ以下、54%が500万~5,000万ズロチという中小企業で、1億ズロチを超える大企業はわずか4%だった。企業倒産が多かったのは首都ワルシャワのあるマゾビエツキ県だった。

\

(1PLN=25.46JPY)

\