2012/4/18

ロシア

独流通大手レーヴェ、トルコ企業のロシア店舗買収

この記事の要約

ドイツの流通大手レーヴェが4日、トルコのエンカグループからモスクワ圏の小売店「シティストア」を12店舗買収した。成長市場と位置づけるロシアでの事業強化が狙い。このほかにも、年内に10店舗を新設する計画だ。\ レーヴェは2 […]

ドイツの流通大手レーヴェが4日、トルコのエンカグループからモスクワ圏の小売店「シティストア」を12店舗買収した。成長市場と位置づけるロシアでの事業強化が狙い。このほかにも、年内に10店舗を新設する計画だ。

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レーヴェは2004年以来、ロシアでスーパーマーケットチェーン「Billa」を展開している。昨年末時点の支店数は72店舗だった。

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エンカグループとの取引についてレーヴェのカパロス社長は「国外事業の戦略的重要性を改めて示すもの」とコメント。国外事業はすでにグループ売上の3分の1以上を占め、なかでも東欧がけん引していると話している。

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レーヴェの東欧事業を管轄するレーヴェ・インターナショナルのヘンゼル社長はロシアに大きな潜在性を見る。特に首都圏の購買力が大きいとみて、投資を継続していく方針だ。

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Billaの2011年通期純売上高は前期比で14.6%増の4億3,640万ユーロに拡大した。為替の影響を除いた実質では16.3%の伸びを示した。

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ただ、ロシアにおける消費支出の伸びは鈍ってきている。右肩上がりの「黄金時代」が過ぎ、競争も激化しており、戦略的判断は難しくなりそうだ。

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