ハンガリー中央統計局(KSH)は11日、3月の消費者物価上昇率(インフレ率)は前年同月比5.5%だったと発表した。前月の5.9%を下回ったものの、引き続き高水準にある。
\ハンガリーでは年初に付加価値税が25%から27%に引き上げられたことにより物価上昇が増幅し、1月のインフレ率は昨年12月の4.1%から5.5%に急伸していた。
\季節調整後のコアインフレ率(食品・燃料を除く)は前年同月比で2月の5.4%から5.0%に低下。特に自動車燃料価格は16.4%の大幅上昇となり、電気・ガス・他の燃料も6.8%値上がりした。一方、食品価格は全体の価格上昇を下回る4.7%増だった。消費者物価は前月に比べ0.8%増。食品(0.8%増)の中では、特に鶏卵(16.5%増)と生鮮野菜・果物(4.1%増)の値上がりが際立った。
\欧州連合(EU)加盟国の統一消費者物価指数(HCIP)に基づく2月のインフレ率は3.0%だった。ハンガリーは5.8%で、2カ月連続でEU最高のインフレ率をつけた。
\