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2012/4/18

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ミシュラン、セルビア工場の生産能力拡大

この記事の要約

仏タイヤ大手ミシュランは、セルビア工場の生産能力を増強する。南東部ピロトにある子会社Tigar Tyresの工場に1億7,000万ユーロを投資し、乗用車用タイヤの生産能力を現在の年間800万本から2016年までに1,20 […]

仏タイヤ大手ミシュランは、セルビア工場の生産能力を増強する。南東部ピロトにある子会社Tigar Tyresの工場に1億7,000万ユーロを投資し、乗用車用タイヤの生産能力を現在の年間800万本から2016年までに1,200万本に引き上げる。

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セルビアのチリッチ経済・地域開発相、ピロト市のヴァシッチ市長、Tigar Tyresのファイディ社長が先ごろ、投資に関する覚書に調印した。生産能力の増強工事は来年初頭にスタートし、15年半ばに完了する予定。増産に伴い従業員も現在の1,900人から2,600人に増やす。

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Tigar Tyresは09年にミシュランの完全子会社となった。「Tigar」、「Kormoran」、「Riken」などの自社ブランドのほか、ミシュランの自動二輪車向けタイヤの生産も手がける。ミシュランは今回の投資により世界的に成長が見込まれるエントリーモデルの生産を強化する考えで、Tigar Tyresブランドの低価格製品をロシア、中東欧、中東、アフリカなどの新興諸国に輸出する。ミシュランによるとエントリーモデル市場は今後10年間で30%の成長が見込まれるという。

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