2012/9/5

総合・マクロ

ロスネフチ、スタトイルと合弁

この記事の要約

ロシアの石油最大手で国営のロスネフチは8月30日、ノルウェーの同業スタトイルと合弁会社設立の契約を締結した。5月に交わした提携合意書を踏まえたもので、北極圏及びロシア極東地域の海底油田開発を目的としている。\ 対象となる […]

ロシアの石油最大手で国営のロスネフチは8月30日、ノルウェーの同業スタトイルと合弁会社設立の契約を締結した。5月に交わした提携合意書を踏まえたもので、北極圏及びロシア極東地域の海底油田開発を目的としている。

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対象となるのはバレンツ海のペルセエフスキ鉱区、オホーツク海のカシェヴァトルフスキ、リシアンスキ、マガダン1の3鉱区の開発。すべての鉱区でロスネフチが66.67%、スタトイルが33.33%の権益を得る。試掘段階ではスタトイルが費用を全額負担する。

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セチン社長は、永久凍土やインフラの欠如といった条件の難しい地域の開発では外国企業のノウハウが不可欠と話した。

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■ガスプロムはプロジェクトを凍結

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一方でガスプロムの経営首脳は8月30日、バレンツ海のシュトクマン開発プロジェクトを凍結すると話した。現時点では採算が取れないと説明した。プロジェクトを再検討するのは早くて2014年になる見通しだ。

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シュトクマン・ガス田はムルマンスクの沖合い約550キロメートルに位置する。推定埋蔵量は38億立方メートルで世界最大級だ。ロシアのメディア報道によると、プロジェクト費用は最大245億ユーロに上る見通し。これは当初予想の2倍に当たる。

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仏トタルと、ノルウェーのスタトイルとの開発契約は7月に期限が切れたが、その後更新されていない。スタトイルは8月初め、投資額3億3,600万米ドル(2億7,400万ユーロ)を償却すると予告。権益24%は返却したと発表している。

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