2012/9/5

ロシア

国営企業の革新プログラムを支援

この記事の要約

ロシア経済発展省は、2020年までに国営企業のイノベーション(技術革新)プログラムを支援するため、4兆2,000億ルーブル(1,310億米ドル)を投じる計画だ。8月28日付けの現地紙『ヴェドモスチ』が報じた。\ 支援対象 […]

ロシア経済発展省は、2020年までに国営企業のイノベーション(技術革新)プログラムを支援するため、4兆2,000億ルーブル(1,310億米ドル)を投じる計画だ。8月28日付けの現地紙『ヴェドモスチ』が報じた。

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支援対象となる48の国営企業のうち、天然ガス企業ガスプロムに2兆7,000億ルーブル、ロシア鉄道に9,050億ルーブルがそれぞれ割り当てられる。経済発展省のフォミチェフ次官は、「現在はイノベーション費用の7割を国家が、3割を企業が負担しているが、この割合を逆転させる必要がある」と述べた。

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ロシアの独立系格付け機関エキスパートRAは6月に国営企業16社のイノベーション・プログラムの評価を行い、競争が激しい分野で活躍する企業は、独占企業や国策企業よりも優れたプログラムを策定する傾向にあるとの見解を示した。最も高い評価を得た原子力公社ロスアトムはグローバルな競争力を持ち、米国やフランスの競合企業と肩を並べている。同社は研究開発費を売上高の3.9%から4.5%に引き上げる方針を打ち出している。2位の水力発電会社ルスハイドロは水力発電設備の監視・診断技術の向上に2015年までに10億ルーブルを投資。3位の発電会社FSKは送電損失率を4.9%から3.6%に引き下げることを目指している。一方、複合企業のロシアン・テクノロジーズは、「イノベーションにはほとんど関心がない」として最も低い評価を受けた。

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