2012/9/5

ロシア

メキシコ企業、ロシアに注目

この記事の要約

メキシコ企業がロシア市場に注目し始めた。中米企業の海外展開が盛んになっていることに加え、ロシアの世界貿易機関(WTO)加盟で市場が開放され、製品輸出や投資が容易になると予想されることが背景にある。メキシコ貿易投資促進機関 […]

メキシコ企業がロシア市場に注目し始めた。中米企業の海外展開が盛んになっていることに加え、ロシアの世界貿易機関(WTO)加盟で市場が開放され、製品輸出や投資が容易になると予想されることが背景にある。メキシコ貿易投資促進機関(ProMexico)によれば、宇宙航空、鉱業、農業、自動車、医学、情報技術などがメキシコ企業にとって進出しやすい分野という。ProMexicoはまた、ロシアに事務所を開設して自国企業をサポートする方針だ。

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ロシア外務省の推定によると2010年の対メキシコ貿易高は7億6,850万ドルだったが、ProMexicoによれば、現在では約20億ドルまで拡大しているという。

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メキシコ企業の海外進出にともない、ロシアへもここ数年で建材大手のセメックスなど数社が投資している。変り種はトルティーヤやとうもろこし粉を生産するグルマで、昨年、現地同業ソーンツェ・メクシカを700万米ドルで買収してモスクワに進出した。

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同社によれば、プーチン大統領が6月にメキシコで開かれた20カ国・地域首脳会合(G20)に出席したことをきっかけに、一般のロシア人もメキシコ料理に関心を持ち始め、販売が力強く伸びているという。昨年は成長率が20%に上ったが、さらに勢いをつけて2016年までに2倍以上に伸ばす意向だ。

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一方でロシア企業のメキシコ事業が急成長する見通しは薄い。航空機メーカーのスホイがメキシコ格安航空のインタージェットから「スーパージェット100」を20機受注しているが、これは例外といえる。

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