2012/9/5

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ルーマニア、2016年末までに非電化地域を解消

この記事の要約

ルーマニア政府は2016年末までに非電化地域を解消する方針を明らかにした。電化が済んでいない国内2,000村落が対象で、10億レウ(2億3,000万ユーロ)を投資する。費用の90%を国が、10%を地方自治体が負担する。\ […]

ルーマニア政府は2016年末までに非電化地域を解消する方針を明らかにした。電化が済んでいない国内2,000村落が対象で、10億レウ(2億3,000万ユーロ)を投資する。費用の90%を国が、10%を地方自治体が負担する。

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現地通信社『メディアファクス』よると、完全電化は政府の長年の懸案。2003年以来の歴代政権は全て解決を約束してきた。03年には1億5,000万ユーロ規模の電化プロジェクトが発表され、05年に完了する予定だったが、実施が遅れていた。

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ルーマニアでは上水道整備も課題となっている。国内に全長6万6,000キロメートルの上水道が敷設されているが、国家統計局(INS)によれば、2010年時点で人口の半分が上水道の引かれていない地域に住んでいるという。

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地方格差も大きい。上水道整備率が最も高いのは首都ブカレストで80%弱、最も低いのは北東部だった。

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水道の有無は農作物の収穫にも影響する。農業省によるとこの夏の日照りで耕作地の40%が被害を受けた。最も打撃が大きかったのは灌水設備のない農地だった。

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