2012/9/5

ポーランド

首都圏の都市開発基金を開設、欧州投資銀とBGKが契約

この記事の要約

欧州投資銀行(EIB)は8月29日、都市開発基金(UDF)の設定でポーランドの国家経済銀行(BGK)と契約を結んだ発表した。欧州連合(EU)の地域格差縮小を目指すプログラムの一環で、ワルシャワを首都とするマソフシェ県の開 […]

欧州投資銀行(EIB)は8月29日、都市開発基金(UDF)の設定でポーランドの国家経済銀行(BGK)と契約を結んだ発表した。欧州連合(EU)の地域格差縮小を目指すプログラムの一環で、ワルシャワを首都とするマソフシェ県の開発を支援することを目的としている。

\

UDFの運営はBGKが担当する。その規模は約1億5,500万ズロチ(3,900万ユーロ)で、◇旧軍用地、産業地区の再開発◇再生可能エネルギーの利用拡大や省エネに向けたエネルギー・インフラの整備◇地域に根ざす産業クラスターの設置と開発――などに資金を振り向ける。

\

ポーランドでUDFが設置されるのはマソフシェ県が5番目だ。2011年7月の支援協約では主な目的として、経済の潜在力を引き出し、停滞・荒廃した地域を多面的に開発することで都市部の競争力を強化することが挙げられている。

\

BGKはポーランドで唯一政府が100%保有する国営銀行だ。財政融資を主要業務とし、EU助成金による開発プログラムの支援も行っている。

\

BGKはヴィエルコポルスカ県とポモージェ県のUDFも担当している。その規模はそれぞれ2億9,400万ズロチ、1億5,900万ズロチに上る。

\

UDFは「都市部の持続的投資に向けた欧州共同支援(Joint European Support for Sustainable Investment in City Areas:JESSICA)」プログラムに基づき設置されている。欧州委員会とEIB、欧州評議会開発銀行(CEB)が協調して拠出した資金を基金として運営することで、継続的な投資支援を実現することが狙いだ。

\
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |