ロシア銀行最大手スベルバンクが5日発表した2012年1-9月期連結決算は、純利益が前年同期比2.7％増の2,826億ルーブル、貸し倒れ引当前の営業収入は23.0％増の6,656億ルーブルだった。
\純金利収入は25.3％増の5,038億ルーブルだった。貸付総額が大幅に増えたとともに、利ザヤの大きい貸付資産の比率が高まったことが大幅な収入拡大につながった。金利収入は収入全体の75.7％を占め、スベルバンクの収益拡大のけん引力となっている。純手数料収入は20.2％増の1,201億ルーブルで、特に銀行カードの手数料収入が50.9％の大幅増となった。貸し倒れ引当額は106億ルーブルで前年同期の3分の2に減った。
\リテール部門は好調な事業展開で、対個人貸付総額は前年同期比35.4％の大幅増となった。スベルバンクは今年、仏・ベルギー系金融大手デクシアからトルコ子会社Denizbankと、墺フォルクスバンクの東欧事業部門（現スベルバンク・ヨーロッパ）を買収しており、両社の融資額を考慮に入れると48.9％増となる。ホールセールを含めた全融資資産の不良債権比率は第2四半期に不良債権償却を行うなどで、年初の4.9％から3.4％に改善した。
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