2012/12/12

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

トルコ、SOCARに初の「戦略投資」優遇措置適用

この記事の要約

アゼルバイジャン石油公社(SOCAR)が西部イズミル県で実施するスタル製油所建設プロジェクトに、トルコの新しい投資優遇措置「戦略投資スキーム」が初めて適用される。トルコ経済省が5日発表した。付加価値税・関税に関する優遇措 […]

アゼルバイジャン石油公社(SOCAR)が西部イズミル県で実施するスタル製油所建設プロジェクトに、トルコの新しい投資優遇措置「戦略投資スキーム」が初めて適用される。トルコ経済省が5日発表した。付加価値税・関税に関する優遇措置や最大90%の簡易課税の適用などが内容だ。

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トルコは今年6月に発効した新投資優遇システムで「戦略投資スキーム」を導入した。輸入に依存する製品・半製品の国産化を促進するとともに、ハイテク産業を支援して国際競争力を強化することを狙っている。

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SOCARはトルコの同業トゥルカスと合弁でスタル製油所を建設中だ。総工費は66億トルコリラ(約36億8,000万米ドル)で、完成するとディーゼル油の年間生産能力は600万トン、ナフタは170万トンに上る。2018年までに売上高150億ドル、輸出高50億ドル、雇用数5,000人を目指す。

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トルコ経済省では製油所がフル稼働すると、ディーゼル油の輸入高は85億ドルから15億ドルに減少すると見込む。ナフタの輸入高も14億ドル減る見通しだ。

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同省によると、SOCARのほかに6業界9社が「戦略投資スキーム」の適用を求めており、現在その審査が行われている。SOCARを含めたこれら10社の投資予定額は150億リラに上る。

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