2013/2/6

ロシア

ロスナノ、炭素繊維開発で米ダウなどと提携

この記事の要約

ロシアの国営投資会社ロスナノが、カーボンファイバーの中間材や複合材の国内生産と新たなソリューション開発に向け、複数の化学企業と戦略提携する。同社はダボスで先月開催された世界経済フォーラムで、米ダウケミカル、ダウアクサ・ア […]

ロシアの国営投資会社ロスナノが、カーボンファイバーの中間材や複合材の国内生産と新たなソリューション開発に向け、複数の化学企業と戦略提携する。同社はダボスで先月開催された世界経済フォーラムで、米ダウケミカル、ダウアクサ・アドヴァンストコンポジット・ホールディングス(ダウケミカルとトルコのカーボンファイバーメーカー、アクサの合弁会社)、ホールディングカンパニーコンポジット(ロシアのカーボンファイバー会社などによる企業連合HHC)と、開発提携に関する覚書に調印した。

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ロスナノは3社と連携し航空、インフラ、エネルギー、石油・ガス、運輸といった分野での市場性や、輸出の可能性についても調査する。また、HHCの先端複合材プロジェクト、複合材ナノテクセンターなどへの投資の可能性も検討するという。

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ロスナノのチュバイス社長は、ダウとの事業・技術提携によって傘下の化学企業のポートフォリオが広がるとの期待を表明。ダウのリベリス会長も、提携が同社の刷新性と成長戦略にとって大きな前進となると語った。ロスナノとダウケミカルは2011年、エネルギー効率化やインフラなどの分野で合同プロジェクトに取り組む意向を確認していた。

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