2013/2/6

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

スロベニア流通大手、12年は大幅赤字

この記事の要約

スロベニア小売最大手のメルカトルがこのほど発表した2012年決算の最終損益は1億360万ユーロの赤字で、前年の黒字(2,120万ユーロ)から大きく悪化した。一部の市場からの事業撤退に伴うコストや不動産評価額切り下げなどで […]

スロベニア小売最大手のメルカトルがこのほど発表した2012年決算の最終損益は1億360万ユーロの赤字で、前年の黒字(2,120万ユーロ)から大きく悪化した。一部の市場からの事業撤退に伴うコストや不動産評価額切り下げなどで特別損失が膨らみ、収益を圧迫した。売上高は前年並みの28億7,000万ユーロを確保した。

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国内外の市場で景気低迷や消費者の購買力低下、市場競争激化と事業環境が厳しかったことも業績悪化につながった。国内事業は減収となったが、主力の国外市場であるクロアチア、セルビア、ボズニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロでは売上を伸ばした。事業撤退したアルバニアとブルガリアおよび非主力事業を合わせた損失額は4,000万ユーロに上った。

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同社は事業再建に取り組む計画で、現在約2万3,000人の従業員を今年、国内で200人、全社で800~1,000人削減する方針だ。再建措置の効果が出るまでに2、3年かかるとしたうえで、今年の業績目標として1%の増収で売上300万ユーロの最終黒字を確保することを掲げている。

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