2013/10/16

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

スロベニア中銀、経済予測を下方修正

この記事の要約

スロベニア中央銀行は8日、2013年の国内総生産(GDP)の予想伸び率をマイナス2.6%とし、春季予測の同マイナス1.9%から下方修正した。14年についても、0.5%増からマイナス0.7%に引き下げた。ただ、15年はプラ […]

スロベニア中央銀行は8日、2013年の国内総生産(GDP)の予想伸び率をマイナス2.6%とし、春季予測の同マイナス1.9%から下方修正した。14年についても、0.5%増からマイナス0.7%に引き下げた。ただ、15年はプラスに転じ、1.4%の成長を達成するとみている。

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スロベニア経済は好景気の04~07年に平均5%、07年には7%の成長を記録した。しかし、金融危機の直撃を受けて2008年以来、経済の縮小・停滞が続いている。放漫融資による不良債権の急増で大手銀行が破綻寸前となり、国の経済を脅かしている。大手3行の不良債権額は75億ユーロと、GDPの約5分の1に相当する。

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政府は来月末までにこれらの銀行の資産再評価・ストレステストを完了させる計画だ。その後、銀行は不良債権を国営の資産管理会社(バッドバンク)に譲渡することが可能となる。

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なお、ヤズペツ中銀総裁は、国内第3位銀行のアバンカが清算されるとの憶測について、「その事実はない」と否定した。スロベニアでは9月に、規模の小さい民間銀行を清算することが決まっている。

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