経営難にあったラトビアの金属大手、リアパーヤス・メタルルグス（Liepajas metalurgs）は5日、破産申請を提出した。上半期に赤字転落するなど財務が悪化し、運転資金が枯渇した。ロシアの投資家などがすでに出資に関心を示しており、管財人のヴェルマース氏は、同社を分割させず存続させ、新しい投資家に売却することで再建を図る方針だ。
\リアパーヤスは1997年に民営化され、鉄筋コンクリート用の延圧棒鋼を主力製品とする国内最大企業。輸出率は98％で、ラトビアの輸出全体の約1割を占める。
\同社は近年製造工程を刷新しているほか、バルト海に面して地の利が良いことから、ヴェルマース氏は再建の見通しは比較的明るいとの見解を示している。
\ヴィルクス財務相は国営放送のニュース番組で、ロシアの投資家がリアパーヤスへの投資に関心を示しているほか、現株主がオフショア会社を通して改めて出資を検討している可能性に言及した。ただ、現時点では今後の展開は不透明としている。
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