2013/11/13

ポーランド

ポーランドで右ハンドル解禁へ、欧州司法裁法務官が見解発表

この記事の要約

ポーランドでも右ハンドル車が近く解禁される見通しとなっている。欧州連合(EU)の欧州委員会がポーランド政府を相手に欧州司法裁判所で起こした訴訟について、同裁のニーロ・ヤスキネン法務官が「右ハンドルから左ハンドルに付け替え […]

ポーランドでも右ハンドル車が近く解禁される見通しとなっている。欧州連合(EU)の欧州委員会がポーランド政府を相手に欧州司法裁判所で起こした訴訟について、同裁のニーロ・ヤスキネン法務官が「右ハンドルから左ハンドルに付け替えるのを自動車登録の前提条件としているのは、交通安全上の懸念を勘案しても行き過ぎ」とする見解を発表したためだ。

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事は2008年キエルツェに住むポーランド人男性が英国で中古車を買ったことに始まった。帰国して自動車登録をしようとしたところ、当局に「右ハンドルではだめ。左ハンドルにつけかえなさい」と指示された。納得できない男性は裁判を起こしたが、最高裁に至るまですべて敗訴した。それでもあきらめず、欧州委に異議を申し立てた。

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これを受けて欧州委はポーランド政府に変更を要請したが、交通安全を理由に拒否され、ついに2011年、欧州司法裁に提訴した。通常右ハンドルである英国とアイルランドの中古車が実質上、ポーランド市場から締め出されている事実を問題視している。

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人口の多いポーランドは中古車市場として無視できない存在だ。ポーランド自動車工業会(PZPM)によると、2011、12年はそれぞれ年間65万5,000台の中古車が輸入された。今年は9月末までに54万4,000台を数え、前年同期の実績を7.7%上回っている。

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ちなみに、ハンドルの付け替えには中型車で6,500~2万ズロチ(1,545~4,762ユーロ)かかるという。

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