2014/6/18

総合・マクロ

英グラクソ、ルーマニア工場閉鎖

この記事の要約

英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)は12日、ルーマニアのブラショフにある工場を2015年末までに閉鎖すると発表した。特許切れによる需要減で経口錠剤の生産能力がだぶついていることを受けた措置で、同工場の生産はポー […]

英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)は12日、ルーマニアのブラショフにある工場を2015年末までに閉鎖すると発表した。特許切れによる需要減で経口錠剤の生産能力がだぶついていることを受けた措置で、同工場の生産はポーランドとスペインの工場に移管する。

GSKは13年6月、大型医薬品の特許切れによる生産能力過剰を理由に、ブラショフ工場での生産を中止し、工場を売却する方針を明らかにした。同工場は1994年の設立で、2003年にGSKに完全買収された。特許薬「ジドブジン」(HIV/AIDS薬)、「パロキセチン」(抗うつ剤)、「Duact」「Sucrets」(呼吸器系疾患向け治療薬)のほか、「パナドール」「コールドレックス」(感冒薬)などのOTC薬を製造する。売上高(12年)は1億4,000万ユーロ、利益は1,100万ユーロで、ルーマニア国内の医薬品工場の中で2番目の規模を誇る。製品のほとんどは輸出されるという。

GSKは同工場の売却先を模索したものの、雇用維持などの条件で折り合いがつかず、工場閉鎖を余儀なくされた。閉鎖に伴い解雇する従業員に対しては、補償金を支払うほか再就職を支援する意向だ。

COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |