2014/6/18

ロシア

SBIホールディングス、ロシアで個人向けオンライン銀行サービス開始

この記事の要約

SBIホールディングスは16日、ロシア合弁会社のヤール・バンクが同国初の個人向けオンライン銀行業務を開始したと発表した。高水準の預金金利や手数料の安さを武器に、顧客獲得を狙う。 サービスを提供するのは、現地の金融大手メト […]

SBIホールディングスは16日、ロシア合弁会社のヤール・バンクが同国初の個人向けオンライン銀行業務を開始したと発表した。高水準の預金金利や手数料の安さを武器に、顧客獲得を狙う。

サービスを提供するのは、現地の金融大手メトロポールと折半出資で運営するヤール・バンクだ。SBIによると、口座開設から振込・送金など各種金融サービスをオンラインで提供する銀行はこれが初めてという。◇国内2万8,000台の現金自動預払機(ATM)での入出金手数料を無料化◇低金利で借入れ限度額の高いクレジットカード◇他社より高い金利で、さまざまなタイプの預金商品をそろえる――などが強み。当初はモスクワ市、モスクワ州、サンクト・ペテルブルグ市、レニングラード州を中心に顧客基盤を固め、順次、他の都市にもサービスを広げる計画だ。

ヤール・バンクは1994年、オビバンクとして設立された。法人を対象に融資、預金、送金などのサービスを手掛けてきた。5月末現在の資産総額は101億500万ルーブル(約296億円)、資本金額は19億400万ルーブル(約56億円)。今後は法人・個人の両ビジネスで収益基盤を強化する方針だ。

SBIは新興国事業に力を入れており、ロシアではこのほかメトロポールと投資ファンドを運営する。ハンガリーでは政府系投資銀行MFBインベストとの合弁会社が、「SBIヨーロッパ・ファンド」を運営している。(東欧経済ニュース2010年2月24日号「SBI、ロシアで銀行業に参入」、2008年12月17日号「SBIホールディングス、ハンガリー開銀子会社と投資ファンド設立」を参照)