2015/2/11

ロシア

ガスプロム、アジアの市場成長性に期待

この記事の要約

ロシアのガス最大手の国営ガスプロムは、アジアで初の投資家を対象にした説明会を3日に香港で、5日にシンガポールで開催し、天然ガスの成長市場としてアジアに期待していることを明確にした。経済成長が堅調なアジアは天然ガスの利用拡 […]

ロシアのガス最大手の国営ガスプロムは、アジアで初の投資家を対象にした説明会を3日に香港で、5日にシンガポールで開催し、天然ガスの成長市場としてアジアに期待していることを明確にした。経済成長が堅調なアジアは天然ガスの利用拡大にも積極的なことから、同エネルギー市場でのプレゼンス強化を狙う。

ガスプロムは、今後15年間で世界のエネルギー需要に占める天然ガスのシェアは、アジアでの需要拡大を背景に23~24%で安定的に推移すると予測する。世界市場に占めるアジアのシェアは液化天然ガス(LPG)のけん引で25%まで拡大すると見る。

ただ、ガスプロムは現状ではパイプライン経由でのガス販売を主力事業としており、LPGの市場シェアは5%しかない。リュガイ取締役によると、ヤマル半島とサハリンのガス田開発プロジェクトによりLPG事業を一段と拡大する計画だ。