2015/2/11

チェコ・スロバキア

チェコのエクスカリバー・アーミー、米GDLSとライセンス契約

この記事の要約

チェコの軍事企業エクスカリバー・アーミーはこのほど、米ジェネラル・ダイナミクス・ランド・システムズ(GDLS)とライセンス契約を結んだと発表した。GDLSが製造する装輪装甲車「パンデュール」を中東欧とアジア向けにライセン […]

チェコの軍事企業エクスカリバー・アーミーはこのほど、米ジェネラル・ダイナミクス・ランド・システムズ(GDLS)とライセンス契約を結んだと発表した。GDLSが製造する装輪装甲車「パンデュール」を中東欧とアジア向けにライセンス生産する。契約期限は2039年。

「パンデュール」はオーストリアの兵器製造大手シュタイアー・ダイムラー・プフが設計開発した装甲兵員輸送車。エクスカリバー・アーミーはチェコ国防省がシュタイアー社から購入した同輸送車のうち、メーカー保証期間後の107両のメンテナンス業務を引き受けるほか、同国陸軍向けに20両の新規受注(3,600万ユーロ相当)も獲得している。

エクスカリバー・アーミーは1995年の設立で、同国中部プジェロウチェに製造拠点を持つ。これまでは主に旧冷戦時代の兵器の修理や改修を手がけてきた。同社のペトル・ニェメツ社長は「古い兵器の使い回しには限界がある」と述べ、GDLSとのライセンス契約による防衛装備の刷新に期待を示した。同社オーナーのヤロスラフ・ストルナト氏はトラック製造大手のタトラも所有する。