2015/3/25

チェコ・スロバキア

トラック通行料徴収システム、墺カプシュ社との契約延長の可能性

この記事の要約

チェコのトック交通相は17日に開いた記者会見で、トラック通行料徴収システムの次期運営委託業者入札の状況によっては、現在の委託先であるオーストリアのカプシュ・トラフィックコムとの契約を最長2年延長する可能性があることを明ら […]

チェコのトック交通相は17日に開いた記者会見で、トラック通行料徴収システムの次期運営委託業者入札の状況によっては、現在の委託先であるオーストリアのカプシュ・トラフィックコムとの契約を最長2年延長する可能性があることを明らかにした。その場合、同社に業務委託料の値下げを求める考えだ。

チェコは2007年にトラック通行料徴収システムを導入し、高速道路および準高速道の約1,300キロメートルで適用している。カプシュは年間約90億コルナ(3億2,850万ユーロ)の収入のうち26%を報酬として受け取っているという。

カップシュとの契約が2016年末に満了するため、政府は次の10年間の委託業者を入札する計画だ。伊アウトストラーデ、独シーメンス、スロバキアのスカイトルなどが入札に関心を示していると見られる。

カプシュはマイクロ波を使用する高速移動通信システム(DSRC)を採用しているが、委託料が安ければ他の技術を採用したシステムでもよいという。交通省は、応札業者が現行技術を採用するかどうかの判断材料として、カプシュに技術データの提供などで協力を求める考えだ。(1CZK=4.78JPY)