2015/5/27

総合・マクロ

露、EU加盟国の一部企業対象に禁輸措置解除へ

この記事の要約

ロシア政府はウクライナ問題をめぐる欧米の対ロ制裁への報復措置として実施している欧米産食品の輸入禁止措置の一部解除を検討している。連邦動植物検疫局のダンクヴェルト局長が19日、インタファクス通信に明らかにしたもので、ハンガ […]

ロシア政府はウクライナ問題をめぐる欧米の対ロ制裁への報復措置として実施している欧米産食品の輸入禁止措置の一部解除を検討している。連邦動植物検疫局のダンクヴェルト局長が19日、インタファクス通信に明らかにしたもので、ハンガリー、ギリシャ、キプロスの企業約20社について禁輸措置を解除する可能性があるという。

ロシアの禁輸措置をめぐっては、ハンガリーのシーヤールト外務貿易相が昨年、1日当たり30万ユーロの損失が出ていると述べるなど、一部で深刻な影響が出ている。ダンクヴェルト局長によると、制裁と禁輸措置の解除に向けたEU当局との交渉はまだ開始されていない。一方、欧州連合(EU)はロシアとウクライナ両政府が結んだ停戦合意の履行期限となる年末まで対ロ制裁を延長する姿勢を見せている。