2015/5/27

ロシア

ロシアの対外直接投資残高、14年は560億ドル

この記事の要約

国連貿易開発会議(UNCTAD)が18日発表した14年版の世界投資報告によると、ロシアの対外直接投資(FDI)残高は560億ドルとなり、前年比で40%減少した。国別では昨年の4位から6位に順位を下げた。世界全体では途上国 […]

国連貿易開発会議(UNCTAD)が18日発表した14年版の世界投資報告によると、ロシアの対外直接投資(FDI)残高は560億ドルとなり、前年比で40%減少した。国別では昨年の4位から6位に順位を下げた。世界全体では途上国による対外FDIが前年比30%増となった一方、先進国の対外FDIは前年並みとなり、上位20カ国のうち9カ国を途上国ならびにロシアなど移行経済国が占めた。

移行経済諸国の対外FDIは前年比31%減少の630億ドルとなった。ロシア企業を中心とした天然資源関連企業が、国際金融市場における資金調達の制約や資源価格の低迷、ルーブル安といった理由から海外投資を手控えたのが響いたとみている。

また、英紙フィナンシャルタイムズ(FT)が先ごろ報じたところによると、ロシアの14年の対外グリーンフィールド投資は大きく減少し、前年比73%減の50億ドルにとどまった。