スロバキアのフィツォ首相は20日、同国の4月失業率が11.68%と2009年6月以来で最低の水準に下がったと発表した。今後も雇用創出に力を入れ、年内には欧州連合(EU)平均の11.3%まで引き下げたい意向だ。中央銀行などの予測では11%を切る可能性もある。
政府は雇用支援改正法案に、就職目的の引越しに手当てを支給する条項を盛りこんだ。高失業率地域に居住する人が、就職のために70キロメートル以上離れた地に引っ越した場合に、6カ月間、住居費の最大80%、最高250ユーロまでを補助する。ただし、短期就業は除く。
改正法案は6月に閣議決定、9月に議会で可決し、来年初めに発効する見通しだ。