ハンガリーのオルバン大統領が19日、欧州議会で死刑導入を検討する立場を改めて強調したことを受けて、欧州委員会のティマーマンス副委員長は、これを阻止するため同国に対し欧州理事会における議決権を剥奪するなど厳しい制裁措置も辞さないと警告した。
ティマーマンス副委員長は、死刑導入は、人間の尊厳の尊重や自由、平等など欧州連合（EU）の基本原則に反する行為を行う加盟国に対し制裁を発動できるEU条約第7条に該当すると指摘し、あらゆる措置を講じて阻止すると明言した。一方、オルバン大統領は、死刑導入を議論することは言論の自由であり、EU関係者らはハンガリーの公の議論を抑制しようとするものだと反論している。
